ご存知の方がいるかは分かりませんが
司法書士も請求額が140万円以下の裁判(簡易裁判所に限る)なら弁護士のように裁判の代理人になれます。
私が司法書士の登録をした前年に、その代理権が司法書士に与えられ
当時は、消費者金融相手の裁判、いわゆる「過払い金請求事件」で、毎週のように私は裁判所に行っていました。
今は、過払い金請求事件も下火になりましたが、それでもたまに簡易裁判所の法廷に立つことがあります。
私が、一般の方から裁判を起こすかどうかの相談を受けたり
実際に、裁判の相手方が専門家を立てずに自分で裁判をやるケースに当たると
裁判所は分かってくれる
裁判所は私のことを分かってくれる
裁判所は私のことを助けてくれる
と、一般の方は裁判所に過度の期待を寄せてるなぁ、って感じることがあります。
ご存知のとおり、裁判って原告被告に分かれて、書面で議論を戦わせる場ですが
相手方を議論でやっつければ、勝訴するものではありません。
勝訴するには
裁判所を説得する
論理をもって裁判所を説得した人が勝訴します。
いくら
あいつはヒドイ奴なんです
あいつは私にヒドイことをしたんです
ほら、こんな証拠もあるでしょ
と言ってみても、そこに
論理
主張に論理がないと裁判所は聞く耳を持ちません。
裁判って、何を主張するか何を証明していく必要があるかは
法律の条文に書いてあります。
例えば、慰謝料請求をするなら
相手方の故意過失
権利または法律上保護される利益の侵害(違法性)
因果関係
を主張立証しないとダメ
結果として何らかの損害を被ったとしても、そこに因果関係がないと話になりません。
また
裁判って訴えられるより、訴える方が数段難しい
素人の方が作られた訴状を見ると、論理もへったくれもない
よく裁判所が受け付けたな、とビックリするものもあります。
それだけ、論理立てて文章を作成する
主張立証するって、素人の方では難しい
どーしても裁判に勝ちたい、良い結果を収めたいという方には
プロに頼みなさい
とお勧めしています。
私自身、プロなんですけど裁判になったら別のプロにお任せしますよ。
自分のことだと客観的に見れないですからね。
しかし、司法書士は基本「幸せ産業」で
普段、年配の人と和気あいあいと(?)遺言書作ったり、見守り契約やってるので
たまに裁判所の法廷に立つと少し戦闘的になりますね(笑)
【司法書士は「幸せ産業」】
あっ、「異議あり!」も言いますよ
by 073995332
| 2018-10-12 18:49