先月から今月にかけて相続の仕事が多いです。
月によっては遺言が多い、不動産売買の仕事が多い、外国人の仕事が多い、ってバラバラなんですけど今月は相続です。
で、ご相談者の方のところにお邪魔すると、お独り暮らしをされているお母さん(お父さん)と子どもさんがおられる。
お子さんは遠方にお住まいだったり、独身で同居されている場合もある。
相続手続きの話をして、今のお困りごとをうかがうと
親の将来のこと
と答えられる方が多い。
足腰が不自由になったら
認知症になったら
面倒を見る自分が先に亡くなったら
そんな心配なことを話される方が多いです。
遠方に住んでいたら「万が一の時」に駆け付けられない
同居していて母親の代わりに銀行の窓口でお金をおろそうとしても
委任状持ってこい
と冷たい対応をされる。
銀行は冷たいくせに、余計な時におせっかい。
高齢者の方が、少し多めのお金を下ろそうとすると「使い道」を聞いてくるし
場合によっては警察を呼んで根ほり葉ほり聞き出そうとする。
「何に使いますか?」
私も自分の口座から少し多めのお金を窓口で引き出したときに聞かれたことあるし(笑)
見た目が怪しかったからかな?
年配の方って「キャッシュカード」を作っていない方多いから、窓口でお金をおろすことは多い。
いちいち親の委任状をもらってお金をおろすのは面倒だから
見守り契約
親子間での見守り契約(委任契約+任意後見契約)をお勧めしています。
また、認知症になってから「成年後見制度」を利用される方がいますが
身内を成年後見人にしてほしいと思っても、家庭裁判所の審査でハネられることもあります。
まったく信頼関係もない人が成年後見人になるってこともある。
任意後見契約なら、認知症になる前に予め信頼を置ける人を「任意後見人」を選んでおけるから安心です。
見守り契約は、専門家との間で結ばなくてもいい
親子間で結んでもオッケーです。
以前は、
「任意後見契約って便利な制度あるんです」
とお勧めしてもなかなか興味を持ってもらえませんでした。
法律書に書いてある言葉そのまま伝えていたから、そりゃー素人の方には響きませんよね。
「任意後見契約より分かりやすくて響く言葉はないか」
を考えたし、パンフレット等告知方法も考えました。
で
見守り契約
をお勧めするようになったのです。
文字ばかりのパンフレットではなく、見やすくイラスト入りのチラシを作ったのも大きかったですね。
このチラシも、必要とする方にたくさん配れるようになりました。