「お父さん、人前で上手に話すコツ教えて」
なんか子どもがこんなことを聞いてきて、ちょっとびっくり。
人前で話す機会が増えているんだって。
それに、私が人前で話す人だって理解しているんだ(笑)
「話すこと紙にまとめてから、紙みながら話してもいいんじゃない?」
子どもにはこんなくらいのアドバイスしかできませんよね。
じゃあ、大人、特にビジネスをしてる人に、私がスピーチやプレゼンのコツを伝えるとしたら?
私はこんなことを考えてプレゼンしているし、これを気をつけてプレゼンしたら上手くいくと思っています。
それは・・・・
誰もあなたになんか興味ない
これです。
プレゼンしようとする人にとっては「失礼なことを言うな!」と怒るかもしれませんが
反対に、あなたが聞く立場、聞かされる立場だったらどうですか?
人のことなんて興味ないでしょ?
私も人のプレゼン、人の話に全く興味なくて
冒頭からよほど興味を惹く話題を話されたり、プレゼンターが独特であれば、少しづつ興味が芽生えてきます。
プレゼンって、だいたいプレゼンターが「余すことなく全て話しきろう」とするから、内容を詰め込みすぎ。
相手が聞こうが聞こまいがお構いなしに、プレゼンターが話しきろうとします。
プレゼンの資料が「相手が聞いている前提」で作られたものなんですよね。
相手が聞いていないんだから、前提が間違っている。
だから、相手が聞いていない前提、「相手は興味ない」という前提に立って資料を作るべき。
「相手が興味ないんだから、どんな資料にすれば興味を持つか」
「相手が興味ないんだから、どうやったら自分に注目をさせられるか」
「相手が興味ないんだから、相手が興味あることはなんだ」
「相手は興味ない」という前提で、自分への問いかけをすると
良いプレゼンができると私は思っています。
ところで、士業ってプレゼンする時、一般の営業マンよりアドバンテージがあるんですよ。
だって、一般の人は士業のことを
・難しい話をする
・自分に分からない話をする
・つまらない
と思い込んでいるから(笑)
「難しい分からない前提」で話を聞こうとするから、逆に士業のあなたが
「易しい面白い分かる話」ができれば、グッと聞き手の心をつかむことができます。
相続や遺言の話をするにしても、自虐ネタ、「嫁(姑、旦那)の悪口」を入れるとか
「間違い探しワーク」をさせるとか。
・・・・まあ、私のことなんですけど、アドバンテージをフルに使ってますね~
真面目で「誰も聞いていない話」をする士業はいくらでもいるんだから
不真面目でも「誰もが耳を傾ける話」ができる人はそうはいません。
もし、あなたがプレゼンをする人で、イマイチ聞き手の反応が良くないなと思ったら
「聞いている前提」から「聞いていない前提」にしてプレゼンを見直してみることをお勧めします。
これできたら格段にプレゼンが良くなります