8月に入って遺言書作成のご相談が多くなりました。
お盆があるから?
家族が集まるから?
終戦記念日があるから?
理由は分かりませんが、とにかくご相談が多いです。
で、ご相談者が遺言を作られるケースでは特に問題はないのですが
ご相談者の親に遺言書を作らせたいというケースは、少し慎重になります。
①親が遺言書を作らないと言っている
親が作りたくない、と言っているならそれまでです。
無理矢理作ることはできません。
②親が認知症だ
認知症かどうかは医師の診断が決め手になるので
認知症と診断されていなければ良いとも言えますが
私自身が面談して、遺言書作れるかどうか判断します。
・字が読めない
・自分の氏名生年月日住所が分からない
そんな場合は、遺言書作れません。
ただ、寝たきり、足腰が弱い、字が書けない場合でも遺言書は作れます。
③財産を渡したい人がいない
誰にどんな財産を渡したいかは決めてもらいたいのですが
財産をあげたくない人はいるけど、あげたい人はいない、というケースもあります。
過去には、身内には財産をあげたくないけど、ある団体へ寄付したいというケースもありましたし
自分の信仰する宗教団体に寄付したいというケースもありました。
①の場合
「自分にはまだ早い!」
「アップアップし始めたら作る」と仰る方もいて
「どうして早いって分かるんだろう?」
「苦しくてアップアップしてたら作れないよ」
と思いながらも、ご本人が遺言書を作らないと言う以上、私にはどうにもできません。
「まだ早い!」と言うのは男性が圧倒的に多いです。
②の場合ですが、90歳を越えた方の場合、失礼かなと思いながらも
お名前は何とおっしゃいますか?
生年月日はいつですか?
ご住所はどちらですか?
といちいち私が確認をさせていただいてます。
③は、タイミングの問題なので、焦らず長い目で支援をしていきます。
認知症の場合を除いて、専門家としては
遺言書は作った方がいい
と強く勧めたいのですが、「遺言」の持つ負のイメージはとても強い。
私自身、
遺言=犬神家の一族
とイメージしてしまう(笑)
遺言書作ってもモメしまって、ついには殺人事件まで起こる。
子どもながら「すけきよ」は怖かったです。
映画、ドラマで植え付けられた遺言の負のイメージは、なかなかぬぐい去れません。
遺言書があって良かった
遺言書で家族が仲良くなったとか、キムタクとか斎藤工とか嵐が出るドラマで良いイメージを持たせてほしいですね。