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【結婚してないくせにどうして!?】

 
「村瀬くんは、結婚もしてないくせにどうして離婚の相談に乗れるの?」
 
私が開業したてのころは、本当にいろいろなご相談が寄せられていました。
 
DV、破産、離婚、浮気、育児放棄・・・・
 
DVも破産も浮気も育児放棄も経験ありませんでしたが
本で読んだり、どこかで仕入れた知識を駆使して何とか答えていましたね。
 
何でも来た相談は、何でも受ける。
そんなスタンスでした。
 
で、司法書士試験の同期合格者の女性に
 
「村瀬くんは~」
 
と至極まっとうな疑問というか、「お前大丈夫かよ」と心配してもらっていました(笑)
確かに、「結婚してから答えろよ」、ですね。
 
でも、弁護士でも司法書士でも若手のころは
経験がないことも調べて、問題解決に導いていることがほとんどです。
 
DVの経験のある弁護士は少ないだろうけど
離婚、浮気の経験がある人は多いでしょう。
 
それらを経験すると相談に説得力とか「深み」が出るでしょうね。
でも、離婚も嫌だし浮気も大変そうだから遠慮しておきます。
 
 
開業したときは結婚もしていなかったし、相続も経験がない。
 
でも、結婚をし子どもも出来て、そして実父を亡くし年をとったことで
開業当初は、どこかで聞きかじっただけの回答が「深み」をおびたような気がします。
 
自分にとって遠かった相続が、父の死で一気に身近になりましたね。

父母以外にも、自分が子どもで何かと面倒を見てくれていた親戚のおじおばも年をとり
今まで世話になった分、将来的なことも考えてあげなきゃいけない。
 
仕事になるならないは抜きにして、生前贈与なのか任意後見なのか、はたまた信託なのか。
法律の手続き以外にも介護、見守り、看取り等々、考えなきゃいけないことはたくさんある。
 
自分の回答の「深み」がどんどん増しています。 

また、自分で言うのもなんですが、遺言のセミナーをしても「良い話」ができるようになりました。
本にもネットにも載っていない、自分にしかできんだろうなという話ができるようになった。
 
本を読めばググれば分かるような話はする価値がありませんからね。
 
 
年齢を重ねると衰える部分にばかり目が行きますが
年齢とともに「深み」が増すと考えられれば、年をとるのも悪くないですね。

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by 073995332 | 2017-07-24 18:09