【遺言作る時は静かに】

 
「あーこの人黙ってくれないかな!」
 
私は月に数件、遺言書作成のご依頼をいただきます。
私が文案を作って公証役場に持ち込んで「公正証書遺言」にしてもらう。
 
公正証書の方が、費用はかかりますが紛失しても控えが作られるし
依頼者も名前書いて実印押して終わりだから手軽です。
 
しかし、公正証書ではなく手書きの「自筆証書遺言」の作成を希望される方もいます。
 
手書きだと書き方や様式が厳密に決められていたり
1通しかないから燃えたらそれまで。
 
2011年3月11日から半年後に
愛知県司法書士会から派遣されて岩手県陸前高田市に行くまでは
自筆でもよいかなと思っていましたが
  
「津波で権利証や自筆証書遺言が流された」
 
というご相談が陸前高田市では本当に多くて、それ以来公正証書遺言をお勧めするようになりました。 
   
【「東日本大震災」で一番多かった相談】
http://na0ism.exblog.jp/25508070/
 
 
自筆証書遺言の場合でも依頼者の気持ちを伺って文案を作ります。
で、その後に遺言書を手書きしてもらうのですが
 
邪魔が入る
 
騒音やら同席する人やら、いろんな音がする時があるのでハラハラします。
 
依頼者の家の近所で工事があって五月蠅いのは仕方ないけど。
一生懸命遺言書を書いていただいてるのに、突然部外者が現れて話しかけられることもあります。
   
「あーこの人黙ってくれないかな!」
 
と真剣に思う。
 
依頼者が「手書き」に集中できる環境を私が必死に作っているのに
邪魔が入ると本当に困ります。
 
自筆証書は、字の間違いがあると訂正がめんどくさい
だから間違ってほしくないのに。
 
「黙って」と思うし、そう口に出したいけど
見込み客になってくれるかもしれないし、誰かお客さんを紹介してくれるかもしれないし。
 
結局、黙ってとは言えません。
 
 
わざわざ公証役場まで行かなきゃならないし費用がかかるから
無理にお勧めはしませんが、専門家の立場としては「公正証書遺言」の方が何かと楽です。
雑音も部外者も入らないし。


b0181744_18053391.jpg

[PR]
by 073995332 | 2017-07-03 18:20