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【私は考えすぎる時が多い】


遺言書作成のご依頼をいただく際、依頼者の方に
 
「考えすぎじゃないですか?」
 
と言われることがあります。
 
例えば、Aさんが遺言書で、財産をBさんにあげると書いても
 
「仮にBさんがAさんより先に亡くなった場合はどなたに(財産を)あげますか?」
 
と、AさんにBさんの次の人を聞いて
 
「BさんがAさんより同時又は先に亡くなった時はCさんにあげる」
 
という一文を入れることをお勧めしています。
 
遺言書は書き直しができるので、Bさんが亡くなったら遺言書を書き直せがいい
  
書き直せるならね
 
過去、遺言書の書き直しのご相談を受けて
書き直そうとしたら、すでにAさんが認知症になっていて
遺言書の書き直しができなかったケースがありました。
 
それ以来、必ず

「BさんがAさんより同時又は先に亡くなった時はCさんにあげる」

の一文を入れています。
 
 
「考えすぎじゃない?」
 
と言われても、その一文があったから助かったケースがたくさんあるから
お勧めしています。
 
「(一文)入れておいてよかったです」
 
と喜ばれる事が多い。
 
言葉は悪いのですが、親が亡くなって子どもが亡くなるという順番通りにいかなかったりする
 
「逆縁」は珍しくない。
 
依頼者の方は、人の死を何回も経験することはないですが
司法書士である私は、いろいろな方の死にまつわる出来事、逆縁、相続、もめ事、争いを見てきています。
 
90歳過ぎた方が
 
「俺にはまだ(遺言書は)早い」
 
と言われれば、無理にお勧めしませんが、その方のご家族構成等を見れば
ある程度先の展開は分かります。
 
遺言書を作った方でも、不備があれば作り直しや
遺言書以外の生前贈与をお勧めすることもあります。
 
司法書士を15年近くやっている中で
いろいろなケースを目の当たりにしていますので
 
「考えすぎ」
 
と思われるくらい、色んなことを考えています。
  
「ああして正解」
「こうしたほうが良いのに」
 
昼間にお会いしたあの方
先日お話しした経営者の方
独身のあの方
 
色んな方のその方に最適な方法を考えて、ご提案をしています。
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by 073995332 | 2017-02-09 18:44