人気ブログランキング | 話題のタグを見る

【もしものときに】

 
「どこかの(葬儀社の)互助会入ってます?」
    
「香典どうします?あ、なしにしましょうか」
   
「永代供養をお願いするお寺さんも決めないと。宗派はどちらでしたか?」
 
  
私は高齢者の方とこんなやりとりをすることもあります。

遺言書は「誰に何をあげるか」という財産分けの手続き。
   
遺言書を作られた方が亡くなった後は、ご遺族がお葬式をあげますが
ご親族が近くにいない方、身よりのない方は、そういうわけにはいきません。
 
お葬式とか遺品整理とか、自分が亡くなった後のことも託せるのが
 
「死後事務委任契約」
 
です。

「死後事務委任契約」とは
自分が亡くなった後の事務を委任したいと思う人が、自分以外の第三者(受任者といいます)に対して、
自己の死後の葬儀や埋葬等に関する事務についての代理権を与えて、自己の死後の事務を委託する委任契約をいいます。
 
 
香典がどうの、檀家がどうした
永代供養が良いよね
 
なんてことは、自分が父親の葬儀を経験したからこそ分かったこと。
村瀬家の永代供養の手続きもお願いしてあるので、だいたい永代供養がどんなものでどれくらい費用がかかるのかも分かります。
 
こういうことが分かると
あらためて「年取った」と実感しますね。
 
お葬式のやり方1つとっても、大きなところでは葬儀場はどこにするか
小さなところでは、誰を葬儀に呼ぶか、葬儀のランクはどうする
 
ということを遺族が決めていかなければいけません
 
父が亡くなった時は、私と母が相談して決めていましたが
母が亡くなったら私は一人っ子だから、誰とも相談できません。
 
なので、母が元気なうちに少しづつ決めています。
 
でも、村瀬家の宗派が本願寺なのに

「キリスト教で葬儀をしてほしい」

という母の希望は実現は難しいかも(笑)
 
 
配偶者、子ども、身内が近くにいれば、「もしものときのこと」を話し合っておけますが
お一人暮らしの方はそういうこともできません。
 
なので、例えば、司法書士と死後事務委任契約をしておけば、「もしものとき」にも安心。
相談しながら、「もしものとき」にして欲しいことを文章にしておける。 

別に司法書士でなくても、近くにお身内以外で信頼できる方がいたら
契約書作成は専門家に任せて、「もしものときのことを」その方にお任せしてもOKです。
 

司法書士といった専門家が、「こんな契約しておくと安心ですよ」とお勧めしてないせいか
お勧めすると「良いことを教えて貰った」と感謝されることが多いんですけどね。

お一人暮らしの高齢者の方は多いし、未婚率も高まっているので
「死後事務委任契約」は今後ますます利用が増えていくでしょうね。

【もしものときに】_b0181744_17572108.jpg

by 073995332 | 2016-11-08 17:57