人気ブログランキング | 話題のタグを見る

【誰が気持ちを伝えるか】

 
遺言書の作成が相次いでいまして、ここんとこご高齢の方とお話する機会が増えています。
 
「遺言書作りたいけど、誰に財産をあげるかまだ決めとらん」
という方には、候補者の方を絞る相談に乗りつつ、決まるまで気長に待っています
 
「遺言書案はできたけど、いろいろ伝えたい気持ちがあって、まとまりきらない」
という方には、まとまらないまでも伝えたい気持ちをうかがいながら、気長にお付き合いしています。
 
なにぶん、ご高齢の方が多いのでいつ何があるかわからないので
なるべくなら早く遺言書を作った方が良いのですが、作られる方のお気持ちを尊重してある程度時間をとって進めています。
 
「気が短そう」、とよく言われるのですが、私は意外に気が長いのですよ。
 
 
遺言作成の打ち合わせをしながら、依頼者が一番心配するのは
 
「遺言書の内容に相続人が納得するか」
 
と言うこと。
 
納得してもらってから遺言書作りたいという方もいますが、
遺言書の内容を相続人に話すと、かえって揉めてしまうこともあります。
 
「(どのような内容にするかは)あなたの気持ちでいいですから」
 
と、必ずしも相続人に納得してもらうことはないことを、伝えています。
 
 
ところで、遺言書には「遺言執行者」と言う人を決めておくことが多くあり
私も、携わった遺言書の遺言執行者になっています。

『遺言執行者』とは
遺言書に書かれている内容の実現のため、各種相続手続きを中心となって進めていく人のことを指します。
遺言書に書かれている内容のとおりに、財産を譲り渡す手続きを進める人
 
「(どのような内容にするかは)あなたの気持ちでいいですから」と言った手前
   
「あなたの気持ち」
 
を相続人にお伝えするのも、遺言執行者の大事な役目だと私も考えています。
 
私は「あなたと相続人を結ぶ言葉、結言を作りましょう」と良く言うのですが文章で伝えきれない気持ちもある。
そんな気持ちを、相続人に伝えるのが私の役目。
 
ご本人は亡くなった後には気持ちを伝えられませんから、遺言書作成に関わった私、遺言執行者がしっかりお伝えしています。
【誰が気持ちを伝えるか】_b0181744_16531044.jpg

by 073995332 | 2016-10-11 22:49