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【やってほしいことより感謝の言葉】

 
「なんか、あれやってほしいこれやってほしいばかりだから、感謝の気持ちとか書きましょうか」
 
現在、取組み中の遺言作成の仕事で、財産の分け方は決まり、
家族へのメッセージ部分、私で言う「結言」部分の打ち合わせをしています。

【伝えたかった感謝の言葉】
http://na0ism.exblog.jp/25831008/
 
依頼者の方は、私の結言の話を聞いて依頼してくれたので、結言を作ることにはかなり前向き。
でも、いざ作ろうとすると、家族の方への要望が多くなってしまいます。
 
家族の側からすると、遺産もらえる代わりにやらされる、という思いをもってしまいます。
そうなってしまうと、「負担付き遺贈」になってしまう。

<負担付遺贈とは>
遺贈者が受遺者に対して、財産をあげる見返りに、受遺者に一定の義務を負担してもらう遺贈のこと。
例としては、「年老いた妻の介護を見ることを条件に財産をあげる」、「住宅ローンを引き受ける代わりに家を与える」、「障害を抱えた子供の面倒を見る条件で財産をあげる」などが考えられます。


やってほしいことはあるのかもしれないですが、感謝の気持ちが不十分だと結言ではなくただの遺言になってしまうし、下手をすると相続争いにも発展しかねません。
 
そういうこともあるんで
 
「感謝の気持ちとか書きましょう」
 
になりました。
 
で、本日、「感謝の気持ち」を聞かせていただきました。
 
でも、聞かせてもらった気持ちも、文字に起こすと微妙にニュアンスが変わることがある。
聞かせてもらった気持ちも、少し「よそ行き」になったりもする。
 
普段名古屋弁で話す人が、書き言葉になると標準語になっちゃうのは少しおかしい。
 
少し外れますが、普段関西弁で話すコンサルタントの方が、書籍を出したらオール標準語になっていて違和感をバリバリ感じました。
 
微妙にニュアンスが変わったり、「よそ行き」になってしまった言葉を修正するのも私の仕事だったりします。
 
でも、そういったことを司法書士で気にかけてやってる人は少ないと思う。
 
私は「書士」なんで、文字にして書くのが仕事ですが、気持ちを表現するには文字よりも音声だったり映像の方がいい。
遺言は遺言として文字で残し、結言は音声や映像にした方が良いのかもしれない。
 
月に2度の村松さんとのセッションで、商品のメニュー作りをしながらそんなことを考えていました。
 
梅コースは「遺言書のみ」
竹コースは「遺言書+結言」
松コースは「遺言書+映像の結言」
 
なんてどうでしょうか?
 
松竹梅のコースを作るのはおろか考えている同業者もいないでしょうね。
 
でも、私は「松竹梅コース」作る予定です(笑)
【やってほしいことより感謝の言葉】_b0181744_22495928.jpg

by 073995332 | 2016-06-20 22:50