【後見人の報酬はどうやって決まるか】

 
以前、報酬のいただき方について記事を書きました。
  
【報酬はどうやってもらいますか?】
http://na0ism.exblog.jp/24365353/
 
士業の人って、どうやって報酬頂いているんでしょうね?
 
弁護士は、着手金もらって成功報酬をいただく方が多いし
税理士は、顧問料を月々もらうけど、税務署への申告については後から報酬をもらっている方が多いんじゃないかな。
 
司法書士で「前金制」をとってる人は、あまりいないことは分かります。
司法書士に仕事を発注する銀行や不動産業者に、先にお金くださいとは言えませんからね。
 
「前払い?司法書士はいくらでもいるんだぞ」

と言われて仕事を失うことにもなりかねません。
 
私は特定の銀行とは付き合いがないので、費用の立て替えをすることはありません。
不動産業者の方とは数件付き合いがありますが、
費用の立て替えをしないようにご配慮頂けているので助かっています。
 
司法書士が手続きをする法務局って、季節によって混み具合が違います。
 
月末とか年度末には、書類を出す司法書士が沢山いますので、手続きが完了するまで時間がかかります。
 
以前、名古屋法務局一宮支局は、手続き完了まで約3週間かかっていました。
(今は、数日で完了します)
 
現在、私が手続きをしている名古屋のある法務局は、完了まで10日ほどかかっています。
 
入金が3週間後とか10日後とかって、私のような零細事務所には辛い。
なので「前金制」にしてからすごく楽です。
 
また、手続きによっては、「着手金」をいただきます。
 
法務局の手続きで、戸籍とか住民票を司法書士が集めなきゃいけないこともあるので
事前にお金を少し預からせてもらいます。
 
ご自身で戸籍や住民票を取って頂ける方は良いのですが、
たまに「除籍謄本」と「住民票の除票」を間違えて取られる方もいるので
司法書士が取った方が良い場合もあります。
 
 
登記とか裁判だったら、着手金とか前金制を取ればいいのですが
後見人に就任した場合に報酬を頂く場合は少し違います。
 
よく

「先生に後見人をお願いしたらいくらかかりますか?」

と聞かれますが

後見人の報酬は、後見人が自由に決められるわけではなく、家庭裁判所が決めます。
 
①被後見人の資産状況
②後見人の働き

 
に応じて決められます。

しかし、②なんですが、後見人が「いろんな役所行って頑張ってます!頑張ってます!」とアピっても
裁判所は聞いてくれません。
 
まずは①を考慮して報酬額が決まり、②は「被後見人の資産を増やす」などの働きをした場合にのみ考慮されます。
 
「資産を増やす」と言っても、被後見人の資産を株式などの投資に使うことは許されません。
後見人の使命は、被後見人の資産を減らさないこと。現状維持が使命です。
 
なので、被後見人が相続したりして資産が増えた場合にのみ後見人の報酬が増えます。
 
また、後見人が黙っていても家庭裁判所が報酬を決めてくれるわけではなく

「報酬付与申立」という手続きをしないと、報酬は決めてくれません。
おまけに、この申立をする場合には「手数料800円」かかります。

この申立の時期は、だいたい後見人に就任してから1年後で、言葉は悪いのですが
就任してから1年間は「ボランティア」のようなもの。

そして、後見人の報酬は

「被後見人の資産に応じて」

なので、資産が少なければ、本当に「ボランティア」になってしまうようです。
成年後見の仕事は、使命感だけでは少し辛いですね。
 
 
「報酬」とか「お金」の話は、同業者にウケが悪いのですが
司法書士も商売なので、月末になると払わなければいけないものがあります。
 
十分な資産がない方の後見人に就任した場合には、行政から一部報酬の補助が出るとか
そもそも、行政が法人として後見人に就任することができたら良いのにと思います。
 
実際に、行政から補助が出ているケースがありましたら、すみません、私の勉強不足です。
 
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by 073995332 | 2016-03-22 17:20