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【たかが内容証明 されど内容証明】

 
当事務所では「内容証明郵便」の作成も承っています。
 
ただ、「内容証明郵便を作りたい」と仰る方には、

「どういう目的で作りたいのですか?」

と聞くようにしています。
 
たまに

「内容証明郵便を出せば、強制的に相手からお金を払ってもらえる」

と勘違いされている方もいるので、目的を聞くようにしています。
  
「クーリングオフしたいから」
「消滅時効の援用をしたいから」

 
という目的なら、基本的に内容証明郵便を出せばいい。
 
「相手からお金を取り立てたい」
「慰謝料請求したい」


という目的だったら、内容証明出さずにいきなり裁判という場合もあります。
 
 
先日も、「内容証明郵便」作成のご依頼を受けて
 
「内容証明郵便って3回出すんですよね?ある行政書士さんが言ってました」
 
と依頼者の方に言われて「???」でした。
 
その行政書士の説明では

「1回じゃ効果ないから3回出す」

そうです。

でも、「3回分報酬が貰えるからじゃないか」、と私は疑ってます(笑)

それに、行政書士の業務には「簡易裁判所の代理権」はないし「裁判所に出す訴状作成」もありません。
 
もし
 
「相手からお金を取り立てたい」
「慰謝料請求したい」

という案件でしたら、行政書士専業の方ではなく、司法書士や弁護士に依頼した方が早かったりします。
司法書士、弁護士なら裁判にしなくても「示談交渉」もできるし。


また、内容証明郵便を送った相手方から

「たかが内容証明郵便、なんぼのもんじゃい!」

と言われることもある。
 
そうなんです。
「たかが内容証明郵便」なんです。
 
内容証明郵便は、法的な強制力がないから「たかが内容証明郵便」なんです。

内容証明郵便は

①手紙を出したこと
②手紙を出した日付
③手紙の内容


を郵便局が証明してくれるにすぎません。
 
こちらも「たかが内容証明郵便」と思って出しているのに、
何か分からないけど相手方が強気に出るというケースもあります。
 
こちらとしては

「内容証明郵便を相手方が受け取った」

という事実が公的に証明されていることが大事なんです。
 
 
で内容証明郵便の効果は下記のとおりです。

①証拠力を得る効果
法的な効果が発生する重要な意思表示や通知の証拠を残したい場合に、内容証明郵便が利用されます
例えば、契約の解除・取り消し、クーリングオフ、時効の中断など


②心理的圧力を加える効果
内容証明郵便を出したからとって、裁判の判決文のような法的な強制力はありません。
でも、内容証明郵便を出すということは「ケンカを売る」に等しい効果があります。
例えば、貸金・売買代金の請求等

 
②の効果を狙って内容証明郵便を出すことはないかな~
 
①のクーリングオフとか、時効の援用で使うことが多いですね。

内容証明郵便というある種の公的な証明力を付した文書にすることで
「言った言わない」を「聞いた聞いてない」を防げます。

先日は、ちょっと変わって「同時履行の抗弁権」を主張したかったので、内容証明郵便を出しました。
 
 
今は、ネットで少し調べれば懇切丁寧に内容証明郵便の作成方法が分かります。
 
でも、内容証明郵便と普通郵便をセットで送った方が良い場合もありますし
内容証明郵便は、相手方が受け取らないと意味がないので「特定記録郵便」が良い場合もある。
 
内容証明郵便の作り方は分かっても、有効な使い方までは分からない場合が多いので
できたら、身近な法律専門家に相談してもらったらと思います。

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by 073995332 | 2016-01-27 16:21