【相続人に遺産をあげたくない】


先日、このような記事を見つけました。

「家政婦に全遺産」遺言有効 3000万相当持ち去った実娘2人敗訴
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=2

ご高齢の女性が、長年尽くしてくれた家政婦の方へ全財産を譲る旨の遺言書を書いたところ
女性の死後、実施が遺言書の無効を主張した事件
 
 
詳細は分からないですけど、
例えば、介護とか手間のかかることを相続人の一人に押し付けておいて
他の相続人は、権利だけを主張するなんてことはよく聞く話です。

どれだけ献身的に介護を尽くしたとしても、その分だけ相続で有利になる
ということは基本的にありません。
 
家政婦は相続人ではないけれど

「実子よりも自分に尽くしてくれた家政婦さんに財産をあげたい」

という気持ちは分かります。
 
家政婦に、ではありませんが

「相続人には財産をあげたくない。いままで苦労をかけてきた人の恩に報いたい」

という方の遺言書を作ったことはあります。
 
自分で言うのもなんですが、とても良いエピソードなので、セミナーやる際には必ずその話をしています。
 
 
基本的に、司法書士は「幸せ産業」なので

「相手をやっつけたい」

とか

「相続争いで負けたくない!」

という依頼者の方は、来られません。

【やっぱり幸せ産業】
http://na0ism.exblog.jp/21880704/
 
弁護士だと、「揉め事でご飯をいただいている」方が多いでしょうし
相続問題以外にも、交通事故とか刑事事件とか、少しハードな案件が多そうなので
大変そうですね。
 
ヤワな私ではとうてい務まりません。 
 

相続案件の相談者と話していて
 
「人の気持ちなんて分からないですよ」
 
そんなことをよく話します。

会ったこともない腹違いのご兄弟に対して、どうやって相続の話を切り出したらいいか
すんなり話がまとまるのか、それとも多額の「ハンコ代」を請求されるのか。
 
会って聞いてみないと分かりません。

過去、
すんなり遺産分けの話がまとまるかと思ったのに翻意して
わけのわからない弁護士事務所に連れていかれて、「親の相続の時の恨みを晴らす」なんて言われたこともある。

父親違いの兄弟でも兄弟間仲良くて、
「遺言書作るなんて母も大げさだよね」と、遺言書を無視して遺産分割協議書にすんなりハンコをついた、父親違いの兄弟たちもいた。
 
法外なハンコ代を請求する人もいるし
お礼の気持ちを込めてお金を渡そうとすると、「そんなつもりじゃない」と逆に怒らせてしまったり

ほんと、人の気持ちは分からない。
 
 
相続が発生しても、なかなか遺産分けの話って切り出しにくい。
 
どなたかが勇気を出して、「遺産の件だけど・・・」なんて言い出すと
とたんに身構える人が出てくる。
 
「お前は遺産がどれだけ欲しいんだ?」

みたいな空気になってしまう。

なので、遺言書があれば、「お父さん(お母さん)の気持ちを尊重しようよ」
となって、スムーズに遺産分けできるような気がします。
 
冒頭の実子のように、遺産を持ち去るどうしようもない人もいますが
遺言書があれば、遺産をあげたくなければ「あげません」とすることもできるし
お世話になった人にも遺産が渡せます。
 

遺言書がニュースになるのって、「遺言書があるのにモメた」という感じですが
「遺言書があったから幸せになった」というニュースがあっても良いような気がします。

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by 073995332 | 2016-01-25 18:09