【「割引券」は多分まずい】
先日、こんな話を聞きました。
「ある司法書士がセミナーして、そのセミナー開催を聞いた古株の司法書士が『それは不当誘致行為にあたる』とクレームをつけた」
らしい
で、「不当誘致行為って何なの?教えて」と、
とても素敵な女性に聞かれたので、不当誘致行為について考えてみました(笑)
司法書士法等に不当誘致行為に関する規定があります
(依頼誘致の禁止)
司法書士法施行規則
第二十六条 司法書士は、不当な手段によつて依頼を誘致するような行為をしてはならない。
(不当誘致等)
司法書士倫理
第13条
1司法書士は、不当な方法によって事件の依頼を誘致し、又は事件を誘発してはならない。
2司法書士は、依頼者の紹介を受けたことについて、その対価を支払ってはならない。
3司法書士は、依頼者の紹介をしたことについて、その対価を受け取ってはならない。
(不当誘致行為の禁止)
愛知県司法書士会会則
第88条 会員は、不当な金品の提供又は供応等の不当な手段により依頼を誘致してはならない。
私自身、不当誘致行為と言われてまず思いつくのが
「紹介料」です。
仕事を紹介してもらったお礼に司法書士が紹介者にお金を渡すというやつ
でも、セミナーやること事態は「不当誘致行為」とは言えません。
そんなこと言ったら、私はセミナーたくさんしてるから「不当誘致行為」しまくりになってしまう。
あんまり考えられないことですが、セミナー参加者に「割引券」を渡すとか
セミナーのチラシか何かに「参加者に限り相談料無料」とうたってしまってるとか
しかし、セミナー参加者しか相談受けられないのは当たり前だし、
(不参加なら物理的に相談受けられない)
セミナーやってると「質疑応答」の時間はあるし、終了後に個人的に相談に来られる方いるし
割引券はまずいと思うけど、相談無料は良いんじゃないかと思います。
実際の話を聞かないと分からないけど、どうしてクレームがついたのかな~
でも、不当誘致行為だってクレーム付けてるヒマがあったら、私ならどうやったら仕事が増えるかを考えますけどね。
同業者の動向に目を光らせるのは意味ないし、お客さんの動向を気にするのが一番。
私も経験ありますけど、クレーム言う人って絶対に面と向かって言わない。
陰口悪口みたいに「こんな意見がある」と他人から聞かされるので、あまり気分が良くない。
陰口悪口みたいなことやってて楽しいのかな。
自分が正しいと思うなら面と向かって言えばいいのに。
やっぱり不当誘致行為のこと書いていても、楽しくないですね。
どうやったら司法書士業界全体が盛り上がっていくのか
どうやったら司法書士にたくさん仕事が舞い込むのか
そういったことを考えるのは楽しい。
でも、組織でそういったことをやろうとすると
失敗したらどうするんだ
とか
本会(愛知県司法書士会)の了解をとったのか
とか
法務省がどうのって
なかなか前に進みません。
だから、私一人が盛り上がって、私一人にたくさん仕事が舞い込む方法をいつも考えています。
自分一人だったら、即断即行できるし、失敗もへっちゃらだし、
自分で法律や規則を解釈して法に触れないように行動できる。
「失敗したらどうするんだ」なんて言ってる人は論外ですが
上(本会や法務省)の指示を待つのではなく、今後は自分で考えて行動出来る人でないと厳しいんじゃないかな。
私はいつもそう考えています。
※そうですね。どこにいるか分かりませんよね。