人気ブログランキング |

【 悪魔や鬼にもなる 】


「私を悪者にしちゃえばいいですからね」


借入金等の返済が出来なくなった方からご相談をいただくことがあります。

無責任に借りたいだけ借りて返さないという方はごくごく少数で
ほとんどの方は、自分の生活ができなくなってもいいから返済するくらいの、とても責任感の強い方です。

「借りたものは返す」という言葉がありますが

返すだけの資金力があれば返せばいいけど、返すだけの資金力がなかったら無理に返さなくてもいい

と、私は考えています。

「返せないような借金はするな!」というご意見もありますが、住宅ローン等、契約した当初は充分返す見込みがあったけれど、状況が変わって返せなくなることもあります。

会社の業績不振で給料が減った、会社が倒産した。
働き手の方が体調を崩し働けなくなった。
家族が病気になり高額の医療費がかかるようになった。
・・・・・・・

客観的にみてご自身の生活で精一杯なのに、さらに借入金までなんとか返そうとするという方には

「私を悪者にしちゃっていいですから、楽になりましょう」とお声がけすることもあります。


「司法書士がお金を返すなって言ってるから返せない」

とか

「お金を返したら面倒みないぞ、って司法書士に言われてる」

って貸し主に言え、と私は依頼者に言っています。

貸し主の怒りの矛先を私に向けるために私が「悪者」になるのです。
(返せる人にはそんなことは言いませんので)

安くないお金をいただいてご依頼いただいたのだから、私をいいように使ってもらえば良い。
依頼者のためなら悪者にだってなる。


士業って、依頼に忠実になればなるほど、相手方にとっては悪魔や鬼のような存在になります。

例えば、相手方がお金を返さなければ裁判をして、相手方の給料や財産を差し押えたりします。
給料が差し押えされれば、会社に居づらくなったり退職を迫られることもある。
生活が成り立たなくなるかもしれない。

「お金を取り返せ」というリクエストがあれば躊躇なく相手方を不幸にします。


お金を返済できないから何とかして欲しいというリクエストなら、返済しなくても良いような手段をとります。

例え、金融業者から「ドスの利いた声」で返済を迫られても、脅しめいたことを言われても依頼者のために働きます。
・・・最近は「脅し」はないですが、ほんの5年くらい前は「ヤミ金融」に脅されることは少なくありませんでした。
司法書士は、「アウトロー」の方々とお話しすることは少ないですが、弁護士はそんな機会がたくさんありそうですね。

先日も、ご自身の借入金の返済もしつつ、亡くなった親の借入金等の返済をしようとする方がお見えでしたので
じっくり話して、ご自身の分も親の分も返済をしない方向で手続きをとりました。

誰かに何か言われても「私を悪者にしちゃえばいいですからね」って。




※「相続放棄」も借入金整理の1つの方法です。

b0181744_18302768.jpg

by 073995332 | 2014-10-14 18:31 | つぶやき