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【共有ってどゆこと?】


「・・・ということでこの土地は3人の方の共有名義で名義変更ができました」

「で、先生、私の3分の1の持ち分はこの土地のどこですか?端っこは嫌です」

「・・・・・」



共有とは、所有権などある一定の権利が複数の主体によって支配・利用されている状態のこと。


あんまりよく分かんない説明ですが、法律用語の説明はこんなものです。
私も共有とはどういうことで、持ち分ってどういうことかって聞かれると少し困ります。

たまに、土地を共有にすると、自然と土地に線が引かれて持ち分に応じて自分のものになると誤解される人がいます。
だから、真ん中がいいとか端っこは嫌、という話になったりする。

「あー、3分の1とか言いますけど、別に土地に線が引かれてここはあなたのもの、って決まるわけじゃないんですよ」

って説明しています。


あと、共有は遺言書にも絡んできて

遺言書で財産の指定をきちんとしておかないと、大変なことになります。

例えば

A社の株式が900株あったとして、遺言書で

「A社の株式900株を甲乙丙3分の1ずつ相続させる」と書いても

甲さん300株
乙さん300株
丙さん300株

って相続させることはできません。

900株を3分の1ずつ相続させるんだから、300株ずつに当然なるって考えがちですがそうはなりません。

もし300株ずつ相続させたいなら

「A社株式900株を、甲に300株、乙に300株、丙に300株相続させる」と書く必要があります。

「A社の株式900株を甲乙丙3分の1ずつ相続させる」だと、A社株式1株に甲乙丙が3分の1ずつ権利を有することになってしまいます。
で、900株全部に甲乙丙の3分の1ずつの権利がのっかってる。

こんな遺言はあっても困ります。


上の株式の件もそうですが、遺言書をつくる場合には、曖昧な言葉は避けること

相続させるなら「相続させる」と書いて、間違っても「承継させる」なんて曖昧な言葉は書かないこと。
承継って言葉は相続とも贈与ともとれる言葉ですからね。

今後は、ビジネスに特化した遺言の提案もしていく予定です。


※サンリオの株券はさすが
【共有ってどゆこと?】_b0181744_17491287.jpg

by 073995332 | 2014-09-25 17:49 | つぶやき