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【父の日に思ったこと】


6月15日は、サッカー日本代表の初戦の日でもありましたが、「父の日」でもありました。
もう私には感謝を伝える父もおりませんので、なんとなく6月15日を過ごすつもりでいました。

父のことは自己紹介の時に、「父を亡くして心にポッカリ穴が開いてどうのこうの、で「結言」というコンセプトにたどりつきました」と話しています。
父の生前は、あまり仲が良くなかったのですが、亡くなってからよくネタとして使っています。
結構ヒドイ息子なんですよ。

普段は、いろんなことに忙殺されているので、あらためて父のことを考えることはありません。
でも、運転している時や顔を洗っている時なんかに、ふと父のことを思い出してウルっときてしまいます。

あまり書くことではないかもしれませんが、病気がわかったときに診察を受けた病院での私たち家族に対する仕打ちが残酷で、その病院の前を通るたびに思い出します。
病気の患者以外の家族までもが、なぜこんなに酷い目にあわされなければいけないのか。
もう父が助からないことは分かっているのに、病院での心無い言葉の数々に私も母も傷つけられました。

やっぱり「~師」「~士」という仕事はロクなものじゃない。
多くの「~師」「~士」にとって、目の前の患者、依頼者は、個性のない患者、依頼者の一人でしかない。
でも、患者、依頼者の抱える苦悩ってのは、誰ひとり同じ人はいない。
そこのところを分からない人が多すぎる。

「~士」の端くれとして、依頼者それぞれが抱える苦悩に同じものは一つもないってことはいつも気に留めてます。


サッカー観戦後、なんとなく過ごす予定だった6月15日。
一緒に観戦していた方の中に、病気で配偶者を亡くされた方、お父さんを早くに亡くされた方がおられました。

闘病10年のすえに配偶者を亡くされた方に、父が病気発見後3週間で亡くなったことを話して

「あなたのお父さんはある意味幸せだったと思う」と言われました。

父は精神的に弱い人で、外科手術や放射線治療に耐えられない人だってわかっていた。
さんざん何年も闘病して亡くなるよりは苦しみが少なかった分、幸せだったと思う。

「本当にそうですよね。私も家族もそう思ってます。」

早くにお父さんを亡くされた方にも

「亡くなったお父さんを思い出してあげることが、お父さんにとって一番の父の日」と言われました。


父は、サラリーマンのくせに、上司の言うことを聞くのが嫌、自分で判断して物事を進めたい、スーツも着ない。
でも仕事はできる、だから誰にも文句は言わせない人でした。

そんな父を変わってるなと思っていたのですが、いつのまにか自分も「変わった人」の仲間入りをしているような気がします。

人の言うことを聞くのが嫌、自分で判断してやりたい、ネクタイしない私。
仕事はもうちょっとだけど。

やっぱり父の子だなって、最近つくづく思います。

「お父さん、ありがとうございました」

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by 073995332 | 2014-06-17 16:19 | つぶやき