「お任せ民主主義」卒業へ
毎週水曜日の毎日新聞朝刊に掲載されている「異論反論」というコーナーが好きです。
特に、作家「雨宮処凜(あめみやかりん)」の文章が一番好き。
「発達障害」「生活保護バッシング」「ワーキングプア」・・・
様々なテーマについて論じています。
平成24年12月12日付毎日新聞では『「お任せ民主主義」卒業へ』というタイトルで、日曜日に迫った総選挙について論じていました。
私の率直な感想として
「こんなスゴイ文章は書けない」
作家さんに対して文章で勝とうと思っているのか、と笑われそうですけど。
私も、一応文章を作る仕事に携わっているので、まあまあそこそこの文章は書けると自負はあるのですが、あそこまでの文章は書けない。
雨宮処凜の文章で特に印象深かった一文を紹介します。
『3・11以前、私たちは長いこと「お任せ民主主義」につかっていた。(中略)「さっさと誰か(政策等を)決めてくれ、ただし自分の思い通りに」というような思考停止の蔓延』
「さっさと誰か(政策等を)決めてくれ、ただし自分の思い通りに」
国民大多数の「民主主義」への携わり方についてこれほど的確に表す一文はないだろう。
例えば、「○○党だから投票する」でなく「○○党でなければどこでもいい」では「お任せ」に過ぎる。
そして、雨宮処凜は、文章をこう結んでいる。
『今回の総選挙が、「お任せ民主主義」からの卒業になることを願っている。』
脱「お任せ民主主義」!