師匠
司法書士業界では、通常試験合格後数年修行して独立するのが普通です。
なので、誰々と言えば誰々先生のところの人、と言われます。
私も司法書士の補助者として働いたことはありますが、わずか3ヶ月ほどでクビになりました。
正確に言えば、辞めるようにし向けられたのですけどね。
まあ、法律家とは上手に従業員のクビを切るものだなと感心しました。
しかし、師匠はいませんが、影響を受けた業界人はいます。
あの人の仕事ぶりを見ていたから、今の自分があると言える人です。
債務整理業務はビジネスライクにやろうと思ったら、どんだけでもやれるもの。
でも、あの人は本当に親身になって相談にのっていました。言葉で「親身」と書くのは簡単ですが、実践するのは本当に大変。借金整理以外にも、相談者の食事の心配、就職の心配、家族の心配・・・とことんまで相談にのっていました。
慈愛に満ちた人
とてもあの人の域までは到達できそうもありません。
数年お会いしていませんが、お元気かなあ?
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法律の専門家といえども出来ないことはたくさんあります。
対国、特に滞納税金支払いの交渉は困難が伴います。
消費者金融等民間の貸金業者なら、最悪「自己破産」を選択して負債を免れることができますが、税金は不可。
また、税金関係の督促は熾烈。
「数百万円の滞納税金であっても1週間以内に一括で支払え、さもなければ財産差押さえる」
ここ数年の税収の落ち込みを反映してか、最近は分割支払いにも応じてもらえません。
法律の救済策がないので、こちらはただ「お願い」するしか術はありません。
滞納する方が悪い、と言われればそれまでですが、もう少し民間のことを考えて欲しい。
本当に悩ましいです。