意地悪
私は、原告側の訴訟代理人です。
相手方には弁護士がついて、答弁書が当事務所あてにFAXされてきました。
相手方の弁護士は、依頼者曰く、「とても有名な人」らしいです。
新聞等にも事務所広告載っけてるらしいですが、まったく知りません。
裁判は、お互いの言い分をぶつけ合う手続きです。
お互いの言い分には強いところ、弱いところ、当然あります。
ですから、代理人としては、相手方の言い分をある程度予想して、反論を考えなければなりません。
依頼者が正しいと信じている事実を疑ってみたり、手持ちの証拠に疑問を呈したり。
自分の疑問点を依頼者にぶつけます。
結構、意地悪して依頼者に質問します。
人に言わせると、私はホントに意地悪な聞き方をしてるみたいです。
気分を害さないように配慮はしていますが、
依頼者に対して「ごめんなさいね」「ごめんなさいね」の連発です。
そんくらい厳しくやっとかないと結局は依頼者の利益にはなりません。
依頼者も分かってくれているので助かります。