「もしものときに兄弟とモメると嫌だから、親に遺言書を書いてほしい」
「でも、どうやって切り出していいか分からない」
そんなご質問を受けました。
子どもが遺言書の話を切り出すと、たいてい怒られます
「遺産目当てか!」
「そんなに早く死んでほしいのか!」
子どもにそんなつもりはなくても、遺言書の持つネガティブなイメージから
怒られます。
なので、そんな時は
孫
孫をダシに使うと上手くいくケースがあります。
【孫(まご)最強!】
でも、孫でも「内孫」と「外孫」がいて
いつも目の届く内孫の方が、おじいさんおばあさんは可愛く思うようです。
で
「外孫の方に有利な遺言書を書いてもらうにはどうしたらいいか」
というご質問をいただきましたので、考えてみました。
こういう法律に全く関係のないことを考えるの、私は大好きです。
多くの法律専門家は、「争族を防ぐために」とか「税金がどうの」と言って遺言をを書かせようとします。
でも、「うちの子どもはモメない!」とか
そもそも、税金を算出するには「親の懐具合」が分からないので、税金の話に持って行くのはかなり難易度が高い。
それに「争族」や「税金」ってネガティブイメージが強いので
聞かされている側も愉快に思いません。
孫のためにとか、できるだけポジティブなイメージのある提案の方が耳を傾けやすいと思う。
内孫と外孫の違いは
会える頻度の違いだけ
だから、外孫であってもおじいさんおばあさんと会う頻度を増やしてあげれば良い。
(単純接触効果?)
距離が離れていてなかなか会えない場合は
スマホ
スマホ、特にLINEの「ビデオ通話機能」を使ってやればいい。
また、孫の日常をマメに動画で送ってあげれば、そりゃー喜びます。
「〇〇ちゃんがおじいちゃん(おばあさん)と話したいって言ってたから、スマホ買ってあげたよ」
とおじいさん(おばあさん)にスマホを買って与える。
そうやって、外孫とおじいさん(おばあさん)の関係を深めていけば
外孫に有利もしくは内孫と対等な条件の遺言書を書いてもらえるのではないか
というのが
「外孫の方に有利な遺言書を書いてもらうにはどうしたらいいか」
というご質問に対する、私の回答。
「特効薬」はなくて、地道に関係づくりをしていくのが一番の解決策だと私は思っています。