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【慣れることじゃないけど慣れました】

 
「万が一のとき」に備えて最近準備を始めました。
司法書士村瀬なおひとです。
 
私が後見人としてお世話をしている人の中にはご高齢の方もいて
当然亡くなられる方もいる。
また、被後見人が若くても、その親が亡くなることだってある。
 
体調が思わしくなくなったとき、お身内の方がおられれば
「その時」にどうするかを予め話し合っておきます。
 
・延命治療をどこまでするか
・葬儀のこと
・葬儀後のこと
 
ご本人がまだご存命の時に、縁起でもない、と思われるかもしれませんが
ご存命の時にしか、そういったことは話し合えない。
 
延命治療とか治療方針は、後見人の一存では決められない
お身内の方に決めていただく必要があるし
 
葬儀って、「その時」に葬儀社、宗派、参列者、葬儀のランク等決めなきゃいけない
それも短時間に。
亡くなったら病院はすぐに出て行かせようとするから。
 
自分の親の葬儀は1回しか経験したことはありませんが
後見人として、他人の葬儀に関わったことは何度かありますから、慣れるもんでもないと思うけど慣れちゃいました。
 
被後見人の親が亡くなった時は、後見人の立場ながら葬儀方針を一切私が決めたり
親族が分からないから、新聞に「訃報広告」出したり
やむなく「喪主挨拶」までしたこともあります。
 
写りの悪い写真しかなくて、「本人の顔じゃない!」と親族に、遺影について怒られたこともありました。
遺影写真は大切。
 
 
「成年後見業務を承ります」
 
という司法書士を始めとした法律専門家はたくさんいますけど
成年後見人としての仕事のほとんどは、法律とは関係ないものです。
 
延命治療がどうの、なんて法律関係ない。
 
で、成年後見人としての仕事は、被後見人さんが亡くなったらそこで終了。
今まで後見人が管理していた通帳などの資産は、相続人に引き渡します。
でも、葬儀とか被後見人死亡後のことも、後見人に期待されることがある。
 
後見人としての仕事は終わっているので、もし引き受けるなら別に相続人と契約を結んで
被後見人死亡後の手続きも引き受けています。
 
 
ぶっちゃけた話、司法書士になるまで「成年後見制度」なんてものは知らなかったし
自分がやるものだなんて思いもしませんでした。
 
たまたま、相続のご依頼をいただいた際に
 
「この子の将来が心配で」
 
と障がいのある方の親から相談を受けて後見業務を行ったのがきっかけ。
 
成年後見=高齢者
 
というイメージがありますが、私にとっては
 
成年後見=障がい者
 
です。
 
高齢者の方の後見人になることは少なくて
障がい者の方の後見人になることが多いから。
 
高齢者の方は、「任意後見契約」をお勧めして、「その時」に何があっても良いように備えています。
 
 
仕事のプレゼンでもブログでも「成年後見」にはあまり触れていませんが
ご相談には載っていますし、実際に後見人に就任している件数は少ないけど、他の後見人が経験しないようなことを経験しています。
 
「喪主挨拶しました」
 
なんて人はそうそういません。きっと。
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by 073995332 | 2017-09-22 18:58