堀江貴文さんの著書「多動力」に
寿司屋の修業なんて意味がない
寿司職人が何年も修業するのはバカ
という言葉がありました。
堀江さんの言葉は修飾やオブラートを持たない「どストレート」なので
批判やネット上での炎上が起こります。
寿司職人の専門学校もあるし
卵焼きを作らせてもらうのに何年もかかったりして、若い人が貴重な時間を浪費するのはもったいない
ミシュランの星をとる店を経営する人の中には、何年~10何年も修業をした人ばかりじゃない。
こんな記述が炎上を巻き起こすようです。
でも、いわゆる司法書士の修業を経ずに開業した私としては
そうだよな
とうなづける部分があります。
開業前の司法書士が修業をする意味としては
もちろん実際の仕事を経験することがあるけれど
司法書士業界のしきたりを学んだり、法務局との付き合い方を学ぶことの方が大きかったりします。
今は少ないようですが、法務局と司法書士、土地家屋調査士との懇談会?懇親会?みたいなものがあって
私も試験合格前、補助者という使いっ走りをしていたとき、挨拶させられた記憶があります。
もっとも、3ヶ月で使いっ走りをクビになったので、実際の仕事のほとんどを学ぶことができませんでしたけどね(笑)
法務局の場所を覚えたり、ペーパードライバーだったので運転の練習はできましたけど。
今はどうか分かりませんが、私が使いっ走りをしていたころはクビになる人は珍しくて
クビになったことは自分でもショックでした。
でも、その時に
自分はお勤めができない人間なんだ
と気付けたのは大きかったですね。
なので、司法書士の資格を取った時には、修行せずにすぐに仕事を始めました。
お勤めできない人間なので、またクビになっても嫌だし、薄給でこきつかわれたくなかったし
また
修業先でするような、銀行や不動産業者からの仕事は来ないと思ったし
どれだけ修業しても分からないことは出てくる。
でも、分からない事を聞ける同業者がいれば何とかなる、と思っていたので。
それに、修業だと自分がヘマしても事務所に迷惑がかかるだけ
独立したら自分が困るので、修業以上に必死になります。
読み通りで銀行、不動産業者からの仕事は来ず
仕事の大半は、自分で勉強するしかない借金の整理の仕事でした。
借金の仕事はドンドンやってきたから、誰よりも経験が積めましたし
その経験のおかげで、他の仕事も自信をもってこなせるようになりました。
どこまでやっても修業には終わりがない
実際にやってみると修業の何倍ものスキルが身につきます。
私はそんな風にやってきてるので
司法書士の修業に限らず、未知の分野に対して勉強ばかりして実践しない人が信じられない
実践なき勉強は時間の無駄とさえ思います。
私は今も決して、仕事が安定しているわけではありません。
でも、安定しないからこそ、未知の分野でも実践を意識しています。
安定してないのに勉強ばかりしても仕方がない。
仕事のスキルは仕事をこなせば高められますが、営業のスキルは高められません。
なので、司法書士の修業をするくらいなら、営業の修業をお勧めします。
登記の申請書作るより営業する方が何倍も難しいから。
もし、自分が今独立を考えている立場なら、営業と心理学のスキルを身に付けますね。
by 073995332
| 2017-06-27 17:47