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【結言書は愛情のあかし】

 
こじれてしまってどうにもならなくなった相続について
弁護士に引き継ぎをお願いしました。
 
司法書士のところに来る相続案件は、モメないものがほとんど
モメてどうにもならなくなるのはレアケースです。
 
弁護士だとモメないのがレアケースだと思いますけどね。
 
人が主義主張をしてモメるのは仕方がありません。
 
相続が起こって、最初からモメてるケースはまだましです。
一番困るのは、最初は相続に同意しておきながら、後で「手のひらを返す」人がいるケース。
 
「今までの話し合いは何だったんだ?
相続に納得しないなら、最初から言ってくれ!」
 
相続の当事者じゃない。
ただ相続手続きを請け負う司法書士ですが
そう叫びたくなります。

 
また、相続争いって結局は「お金」です。
 
お金をどう分けるかについて当事者が納得すれば解決します。

でも、「お金じゃない」という人も中にはいて
 
「あいつが気に入らないからハンコ押さない」
「今までされたことの恨みがあるから同意しない」
 
こうなるとどうにもなりません。
 
そんな時にいつも頭に浮かぶのは
 
「遺言書があったらなあ」
 
です。
 
もちろん、遺言書作ったからといって相続争いを完全に防げるわけじゃない
遺留分請求を受ける可能性はあります。
 
でも、遺言書があれば、預金を解約するにしろ、不動産の名義を変えるにしろ
他の相続人の同意やハンコは要りません。
 
「ハンコください」
 
とお願いに回るストレスからは解放されます。
 
実際にハンコもらいに行ってみて、と言いたい
自分の身近な親兄弟ならともかく、父親(または母親)の違う会ったこともない兄弟にハンコもらうのは相当なストレスです。
 
そういうことが分かって、自分の配偶者、子どもに大変な思いをさせたくないから
遺言書を作られる方は、本当に家族思いです。
 
逆に

自分の亡くなった後のことなんて知らない
 
と言ってしまう人は、厳しい言い方かもしれませんが

愛情がない
 
と思います。
 
たかだか書類作るだけじゃん。
そんな紙ペラ作るだけで家族守れるのにどうして作らないんだろう。
 
  
遺言書って
 
「遺言書作ったから迷惑してる」
 
という人は少なくて
 
「遺言書作っておいてくれて助かった」
 
という人が大多数。
 
家族を守るために結言(遺言)作ります
 
そんな人がもっと増えたらいいなあ

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by 073995332 | 2017-04-27 18:53