先日、他県の公証役場を使う機会がありました。
普段は、愛知県のいつも同じ公証役場の同じ公証人を使うので
細かいことを伝えなくても、ストレスなく定款作成、遺言書作成等お任せできます。
文案をファックス等で送って文案をチェックしてもらい
問題なければ、公証役場にうかがう日を予約する。
それが当たり前のこと、と私は思っていました。
でも、他県のある公証役場は
・事前に文案を送らなくてもいい
・予約はできない
というシステム(?)でした。
「愛知県から行きます」
「司法書士です」
「ほんとに文案送らなくていいのですか?」
2回電話で確認しましたが
「予約はできない」
「受け付け順だ」
「文案送らなくていい」
という回答。
遺言書や定款とは違うから、文案送らなくても良かったのかもしれませんが
当日は、不安で仕方ありませんでした。
というのも、今回は「宣誓認証」という手続を公証役場で行う必要があり
私以外にも書面作成に関わる人がいたので、余計に不安でした。
私一人なら書類に不備があれば、出直しても良いですから。
因みに宣誓認証とは
当事者が公証人の面前で私文書の記載が真実であることを宣誓した上、当事者が証書に署名もしくは押印したこと
または証書の署名もしくは押印を当事者が自認したことを、公証人が、その旨証書に記載して確認し証明すること。
結局、何の問題もなく「宣誓認証」をすることができましたが
予約できない公証役場は初めてでした。
今度からは、遠方から行く旨を強調して、少しでも不安を減らせるようにしたいと思います。
公証役場の手続きって、別に専門家を使わなくても
素人の方が、「こんな手続きをしたいんです」と伝えれば相談に乗ってもらえます。
しかし、何度も公証役場に足を運ばなければならなかったり
担当する公証人のキャラクターによっては、少しストレスを感じるかもしれません。
いつもお世話になっている公証人が親切すぎるのだと思いますが
他の公証人さんは、応対が良くなかったり、不親切な方が少なからずおられます。
公証人は、元裁判官、元検察官という方が多いので、前職そのままの言葉使いをされる方がいる。
ひとことで言うと
「上から」
ご本人は分からないのだと思いますが
「取り調べ」のようなたずね方をされる人が多いです。
専門家を通じて公証役場を使えば、公証人とのやりとりは専門家がしますので
ストレスは軽減されると思いますし、もし「取り調べ」が始まったら
「取り調べを止めてね」
とやんわりお願いをします。
先日も、依頼者には難しい専門用語を多用される方だったので
「もう少し分かりやすく説明してあげてください」
とお願いしました。
もし、いつもお願いしている公証人がいなくなったら
仕事がやりにくくなるので、今から対策を考えています。