【能力でなく確率の問題】
「1つずつ(司法書士事務所に)電話をかけて、一番安いところに頼むから」
先日、お電話で費用についてのお問い合わせがあったので、費用をお伝えしたら、このように言われました。
司法書士の扱う仕事の多くは、「どの司法書士に頼んでも同じ」
なので、同じなら費用の安いことに頼もうと、お客さんが思うのは仕方がありません。
私のところに電話がかからないところを見ると、予算に合う事務所が見つかったのでしょうね。
残念ながらご縁がありませんでした。
同業者同士で、費用(報酬)の話をすることはすくないのですが
「えっ、そんなに安いの!?」
と、たまに驚くことがありますし
逆に、「高っ!」と思うこともあります。
値決めは、仕事をする上で一番難しい。
安くしすぎると損をするし
高すぎるとお客さんを逃してしまうこともある。
司法書士は、どこかの事務所で修行をしてそれから独立するパターンが多いので
値決めは自分が修行をしていた事務所を参考にして決める人が多いような気がします。
私は、そこの事務所の報酬が分かるまで長く修行をしなかったので
独立当初、同期の仲間に聞いて報酬を決めていました。
最初は、分からないから見よう見まね。
次第にコツが分かってきて、自分が納得できる報酬をいただけるようになりました。
冒頭の
「1つずつ~」という方は、ほんとにまれです。
まれなので、「安くないから、仕事を受注できなかった」とは考えないで、ただ縁がなかったとだけ思う。
仕事を受注できるか、依頼をしてもらえるかどうかは確率の問題なんで
受注の、依頼の確率を上げるには、自分の存在を多くの人に知ってもらう必要があります。
確率の問題と言い切ってしまうのは、司法書士の仕事は「どの司法書士に頼んでも同じ」仕事だから。
けっして、能力の問題ではありません。
受注ができなかったとしても、問い合わせが多いということは
それだけ自分の認知度が高いということです。
もし、10件問い合わせがあれば、最低5件くらいは受注につながりそう。
一番まずいのは受注できないからと言って「値段を下げる」こと
受注は確率の問題だから、問い合わせの件数を増やすにはどうしたらいいかを考えればいいだけ。
値段のつけかえは一番安易でやってはいけない方法です。
認知度を高め、受注の確率を高めるにはどうするか。
明日の、三重県行政書士会四日市支部の研修では、そのあたりの話ができたらいいなと思います。
【まず仕事を受けてみる】
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