【「遺産争族」は本当か?】
「ほんとにあんなにヒドイの?」
「娘たちが酷すぎる」
ドラマ「遺産争族」を毎週見ている母の感想です(笑)
私は一週遅れで見ているので、内容がよく分かりません。
でも、弁護士役の方は、世間の方がイメージされるような弁護士像を演じてますね。
専門家の目で見ていて、
「岸部一徳は会社の株もらわんと話にならんな」
「室井滋をどうやって会社から排除したらいいか」
「向井理は腹黒いから信用できない」
「板谷由夏も問題だけど、キレイやなあ」
いろいろ楽しめます。
「遺産争族」
http://www.tv-asahi.co.jp/isansouzoku/
私の母は既に両親を亡くしていて、8人兄弟で遺産相続の話し合いをしたそうですが
もめることなくすんなり、実家を継いだ兄弟に全て遺産を渡しました。
母からすると兄弟でもめるなんてありえないことらしい。
【「遺産争族」と「遺産相続」】
http://na0ism.exblog.jp/24978080/
この記事でも書きましたが、司法書士のところにくる相続案件は
既に遺産分けの話がついてから来るので、もめるものは少ないです。
もめる案件もないことはないですが、感情の行き違いでもめます。
「自分がたくさん財産をもらって当然」という態度をとったり
「金やるからハンコ押せ」と言ったりしてもめてしまう。
好んでもめたい人は少ないはずなのに、知らず知らずに態度や言葉に出てしまう。
遺産分けの話がまとまらない、と言ってる方に事情を伺うと、
1人の相続人の態度や言葉に憤ってバラバラになってしまっている。
相続手続きを請け負う専門家にも失礼な人がいて、その専門家のせいで争族になることもある。
いきなり書類を送りつけて「ハンコ押して返送しろ」では、怒って当たり前です。
そういった失礼な専門家に怒り心頭な方には、「向こうが頭下げるまで無理に協力しなくてもいい」とアドバイスしています。
「(遺産分割の話を)どうやって切り出したらいいか、何を話したらいいか」
相続人の方から、そういったご相談を受けることもあります。
話の順序や準備の仕方はありますが、一番大事なのは
「お願いする」
です。
遺産を相続する方は、「自分はお願いする立場」ということを忘れないでください
とアドバイスします。
他の相続人よりもたくさん遺産を相続される方、相続したい方は、特に「お願いすること」を忘れない。
以前、相続人の1人が「俺がたくさん財産をもらって当然」という態度をとって、もめたケースがあって
私は、他の相続人から相談を受けていたのですが、相手のことをずっと考えていました。
「たくさんもらいたいなら、もっと賢く殊勝な態度を取ればよかったのに」
って。
誰も心の中までは見ることができません。
見ることができるのは、表に出ている部分だけ。
殊勝な態度をとってお願いすれば、例え心の中で反対のことを考えていても誰も分かりません。
少し「ブラック」なんですが、どうしてもたくさん財産が欲しい方にはそんなお話をすることもあります。
今晩の「遺産争族」はどんなんかな?