【私の仕事じゃない】
先日、東京は調布市にある
「一般社団法人 多摩南部成年後見センター」
http://www.kouken-center.or.jp/
の方から、お電話をいただきました。
電話の内容は、
「私のブログ記事を使わせてほしい」
でした。
いつも、気ままに書いてるブログなんで、思わず
「参考になるような記事なんてありましたか?」
って。
どうもこの記事が参考になったみたいです。
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【私「法定代理人」なんですけど】
http://na0ism.exblog.jp/24907599/
どこの地方の役所でも法定代理人に、「委任状出せ」とか「本人のハンコ押せ」と言うみたいですね。
今日も成年後見業務がらみで、役所と不毛な論戦をしましたし。
成年後見しかり法定代理人しかり、士業の働きに無理解な役所がまだまだ多いです。
こちらは法律に基づいて行動をしているのに、役所が法律を無視して自分たちの都合の良いことを言う。
だから、こちらが「法律の根拠を示してください」と言うと、役所は何も言うことができません。
根拠ないんだもの。
余談でした。
で、「私の仕事じゃない」というタイトルです。
成年後見人の仕事は
①本人のために診療・介護・福祉サービスなどの利用契約を結ぶこと
②本人の預貯金の出し入れや不動産の管理などを行うこと
なんですが
①②以外だと「それは私の仕事じゃない」と言う成年後見人もいるそうです。
例えば
成年被後見人が施設に入所されている場合、施設の担当者会議に出席すること
などです。
成年後見人は、毎日被後見人と顔を合わせるわけではありません。
だから、毎日顔を合わせている施設の方から定期的な報告をいただけるとありがたい。
なので、私は積極的に会議に参加するようにしています。
今日も、ケアマネ、リハビリ、施設でサポートしていただける方、福祉器具業者の方々から報告をいただきました。
なにぶん、私は福祉については素人なんで、素人丸出しの質問をします。
「徘徊という言葉を使われますが、それはプラスの意味、マイナスの意味?」
「プラスの意味なら、徘徊にいいイメージないから別の言葉にならないですか?」
「認知の状態がいいからレクレーションに加わる、悪いからレクレーションを拒否すると言われましたが、認知って症状としての認知ですか?」
「我々だって、気分が乗るとき乗らない時あるから、認知じゃなくて意欲が強いか弱いかだけじゃないですか?」
よく分からないことをそのままにしたり
知ったかぶりをする「いい子」になる必要はないので、おかしいと思ったことはおかしいとハッキリ言うようにしています。
福祉業界の常識は、一般社会の非常識ってこともある。
施設入所者が自由に動き回ることを「徘徊」ということを知ったときは驚きましたから。
施設の方に迷惑かからないようにじっとしているのが良いということなんでしょうか?
別に私が担当者会議に出たから、会議で発言したからといって後見人の報酬が増えることはありません。
後見人の報酬は、被後見人の資産状況に応じて裁判所が決めます。
極端な話、被後見人の状況がどうあろうと「私の仕事じゃないから」と言っちゃってもいいのです。
報酬変わらないから。
でも、私は後見人に就任すると情が湧きますから、「それは私の仕事じゃない」とは言えません。
だから、被後見人のために「洋服かけ」をカーマに買いに行くのです(笑)