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【Webにこだわってませんか?】

 
私の弱点は「鼻」です。
10年前くらいから、鼻が悪くなり、春先には「ちくのう」に悩まされます。
咳がとまらなくなって、集中力も切れてどうにもならない。
 
で、耳鼻科のお世話になっています。
今年も耳鼻科のお世話になり、いったんは治ったのですが、4月の寒暖の差でぶり返しました。
 
数年前、オープンしたばかりの耳鼻科Aに行った時のこと。
そこは、ウェブでの予約を行っており、小さなお子さんをお持ちのお母さんや若いお客さんで溢れていました。
スマホで、ちゃっと予約できたらそりゃ便利ですからね。
おまけに自分の順番が近くなるとお知らせまでしてくれる。
「100人以上待ち」の状態がザラでした。

でも、ウェブ予約ができない高齢者の方には、とても冷たい。
ウェブでしか予約ができないから、いきなりそこの耳鼻科に行っても100人以上待たされてしまう。

私が通っていた時のことなので、今現在は対応が変わっているかもしれませんけど。

ウェブ予約で新規の耳鼻科が流行りだしたので、既存の耳鼻科Bもウェブ予約のシステムを整えました。
新規の耳鼻科にお客を取られたから取り返えさにゃと。

ここは今、私が通っている耳鼻科なんですけど
ウェブ予約が機能しているのかどうか分かりません。
予約しなくてもさほど待たなくて済みますから。

私は当然ウェブ予約できますけど、めんどくさいから直接行っちゃいます。
空いてるし。


ウェブ予約はあくまでも手段なんで、ウェブ予約を導入したからライバルに勝てるというものでもありません。
先にシステムを導入してお客を囲いこんじゃったら、後追いでシステム導入しても勝てないでしょう。

ビジネスでは「誰に」「何を」「どうやって」が大切で
「誰に」と「何を」をおろそかにして、「どうやって」を充実させても意味がありません。

先の例で、A耳鼻科は「誰に」が明確だったのではないか。
 
誰に=普段からウェブに親しんでいる若い世代

一方、B耳鼻科は、その辺があやふやのような気がします。

Bの「誰に」は「A耳鼻科に行きにくいウェブに疎い高齢者層」に絞ったらどうでしょうね。
上手くいきそうな気がします。
「誰に」が分かれば「何を」も「どうやって」も決まる。


次に「何を」ですが、どちらも「耳鼻科の診療」

私は、素人なんで知識が不十分ですが、耳鼻科は外科のように医師の腕が問われる場面は少ない。
薬の力で症状を改善させるのがメインです。
私も少し鼻を見てもらって、薬をもらってお終いですから。

「何を」を明確にするのは難しいかも。

AもBも「何を」に差がないから、Aがウェブでお客を囲いこんだらBには挽回のチャンスはない。

仮に差をつけるなら「花粉症専門」とか「高齢者に優しい」とかは良いかもしれませんね。

Aとの差は「ウェブだけ(手段)」って考えちゃったBは残念です。


私たちの仕事でも「どうやって」にこだわりすぎる人が多い気がします。

ターゲット(「誰に」)もあやふや
商品、サービス(「何を」)も定まらない

それなのに、集客には「ホームページがいいか」「フェイスブックか」「それともツイッターか」なんて些細なことに時間とお金を費やしている。

ターゲット、誰をお客さんにしたいかを決めないと。

その次に

商品、サービス、そのお客さんに何を提供したいのか。

最後に

では、そのお客さんにアプローチする手段は何か。


もし皆さんのお知り合いで士業の方がいたら「誰に」と「何を」を聞いてみてください。
結構あやふやな人が多いと思います。

例えば、こんな感じでね。

誰に=誰でもいいからお客になってくれる人

何を=とにかく何でもやりますできます。

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by 073995332 | 2015-05-20 12:45 | つぶやき