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【波長の合う人】

 
私は同業者と話すのが苦手です。
 
話して面白い人がいない、というのも理由の一つですが
「どうして面白くもない業務の話(特に登記手続き」をさも楽しそうにできるのか信じられない。
変態か!と言いたくなる。
 
でも、同業者と話すのが面白いとか好きという人もいる。
確かに、専門用語という「言語」が共通なので、言語を「翻訳」なしに話せるという面では楽ですよね。
専門家が素人に話す場合には、翻訳しないと意味が通じませんから。

先日も必要に迫られ、「任売」「証拠の評価が・・・」「不調(話し合いがまとまらないこと)ですよね」って使いましたが
「共通言語」を使わないとまどろっこしくてやってらんない場合にのみ私は使います。

また、仕事内容が同じだし、頭が良くて真面目な人が多いから、余計につまらないのかもしれません。
 
全く異分野の経営者の方とお話するのは大好きです。
話が合う合わないは別として、自分の才覚で事業をされている方は一癖も二癖もあって面白い。
士業みたいに「昔から勉強よくできました」って人ばかりじゃないですからね。
 
 
たまのたまに「波長が合うなあ」と感じる人に出会います。
具体的にどこがどうという説明はできませんが、波長が合う人は楽。
長年付き合ってる人というわけでなく、たった1回話しただけで波長が合うと感じる人もいます。

波長が合うので、感覚的で説明が難しいことも分かり合える。
不思議な感覚

ごく最近、波長の合う人(Hさんとします)と話したテーマは「認める」ということ。
人に指摘される本質的な部分は素直に認めようということ。

大抵は、「お前のダメなところはどこそこなんだから、そこは認めろ」というダメ出しなんですが
Hさんとは、自分の良いところは素直に認めていこうぜという話をしました。

私で言うと「優しいところ」だそうです。

私は、「優しいですね」と人から言われたら、認めずに「うっさいバーカ」と言ってしまう。

Hさんは私に言います
「自分は優しいこと認めろバーカ」って。

なので、認めるように努力します。

仕事は特にですが、私は普段、人にアドバイスをしてそれなりの方向を示してあげることをしています。
でも、人からアドバイスをもらうってなかなかない。

私の素直ではないところを指摘して、「認めろバーカ」と言えるHさんはかなりの人物です。
 
 
「認める」というのは勇気のいること。
悪い点については言うまでもなく、良い点についても認めるのは勇気がいる。

もともと自分が知っていることなら「認める」必要がないけど、自分が知らない点だからこそ「認める」という概念が出てくる。

良い点を認められない。
良い点を認めることで、それまで築いてきた自分のイメージが壊れるとか、何かのダメージを負いかねない。
だから怖い。
 
人が指摘することはそもそも自分には見えないから、指摘された人は不安です。
もし、見えるものなら「確認」という作業ができますから。

自分が見えないもの、確認できないもの、を認めるのは勇気がいる。
まだまだ、私には勇気をもって自分に向き合うことが求められるのかもしれません。


「認めろバーカ」という一見、乱暴で無責任にも聞こえる一語は、案外深い一語だったりします。
【波長の合う人】_b0181744_22255912.jpg

by 073995332 | 2015-03-20 22:26 | つぶやき