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【ちょっと待って×2お兄さん】

 
いっとき私は、「テレビっ子」でした。
それも、放送よりもコマーシャルが好きなテレビっ子。
 
お笑いもとても好きだったのですが、いつしかテレビを見なくなった。
テレビを見ないということは、好きなお笑いも見ないということ。

自分の記憶の範囲では「レイザーラモンHG」あたりから遅れ始めました。
初めてHGを見た時の衝撃と、彼と大学の同窓生だと分かった時の衝撃は激しいものでした。

最近は「ラッスンゴレライ」が流行っていると聞き、テレビではなく「YouTube」で見た。
ちなみに、テレビではまだ「ラッスンゴレライ」を見たことがありません。
 
 
で、先日、覚えたての「ちょっと待ってちょっと待ってお兄さん」と言いたくなる出来事が。

こんな事例です。
①公正証書で不動産を売り渡す契約書を作成した。
②でも、売主が売買に合意しながらも必要書類等を買主に渡さない。
③公証人に聞いたら「公正証書があれば売主の協力なしに名義変更できる」
④公証人に「司法書士に公正証書渡せばすぐに名義変更できる」と言われた。


で、すぐに名義変更してくれというご相談を受けました。
 
結論は
「そんなものできん」

「ラッスンゴレライ」並みに意味不明なことをいう公証人に呆れました。
 
 
ところで、公正証書とは
法律の専門家である公証人が作成する公文書です。
公文書ですから高い証明力があるうえ、債務者が金銭債務の支払を怠ると、裁判所の判決などを待たないで直ちに強制執行手続きに移ることができます。
すなわち、金銭の貸借や養育費の支払など金銭の支払を内容とする契約の場合、債務者が支払をしないときには、裁判を起して裁判所の判決等を得なければ強制執行をすることができませんが、公正証書を作成しておけば、すぐ、執行手続きに入ることができます。

 
 
お金の貸借等お金の問題だったら、公証人の言うとおりに財産を差し押さえるなどして、強制的にお金を取り立てることができます。
でも、今回は土地の名義変更なので、公正証書では強制的に名義を変えることはできません。
 
公証人って裁判官や検察官をリタイヤされた方がなる職業なので、威厳や重みのある方が多く発言に説得力があったりします。

なので、即座に「公正証書で名義変更なんてできるか!」思いながらも、一応、私の回答に間違いがあるといけないので調べたりしました。
まさか公証人が間違えんだろうと。
 
以前も、東京の中心部で事務所を構える弁護士が作った契約書が、明らかにおかしかったのですが、
 
「まさか都心で事務所を構える弁護士が間違えるはずがない」
 
と思い込んで、ウンウン悩んでみたものの、やっぱり弁護士が間違っていたというケースもありました。
 
 
じゃあ、今回の場合、どんな書類だったら「売主の協力なく名義変更」できたかというと
裁判所の判決文や、裁判所で作成された和解調書などだったら、売主の協力なしに名義変更可能でした。
 
詳しくはこちらのサイトなどご参照ください。
http://94jyou2kou.seesaa.net/article/200427895.html


たまに、自信をもっておかしなことをいう専門家がいるので、

「えっ!俺が間違っているのか?」と不安になることもある。

私も自信を持っておかしなことを言わないように気を付けてます。

「ちょっと待ってちょっと待ってお兄さん」と言われないようにね。

【ちょっと待って×2お兄さん】_b0181744_1853279.jpg

by 073995332 | 2015-03-04 18:06 | つぶやき