【サービスのさじ加減】
先日不動産売買の仕事で、その不動産を「差押え」ていた金融機関の担当者から
ピラッと「(差押えの)取下書」を渡されました。
「取下書、裁判所に出しておいて」
って。
差押えがされている不動産を売る場合は、差押えを解除してから売る。
差押えを解除するには裁判所に「取下書」を出さないといけない。
で、金融機関の担当者が裁判所まで行きたくないから、「お前行っとけ」で私に「取下書」を渡したわけです。
おまけに裁判所で取下書副本に裁判所の受付印もらって、金融機関までFAXしろって。
担当者に「あなたが出せば?」と言ったのですが、「他県から来たので」とよく分からない理由で断られました。
取下書提出代行手数料の請求書もピラッとFAXで送りたい衝動にかられた。
不動産売買の仕事をたくさん手がけている司法書士は、喜んでタダ働きさせられてるのかな?
「アルファベットの入る金融機関」の子会社はおおちゃくいと思う。
今回は、登記の申請書を出す法務局と裁判所が近かったので大目にみましたが
今度は絶対「請求書」送ろうと決めました(笑)
士業の売り物は情報とか知識と言った「形のないもの」。
「少し教えて」と電話相談を持ちかけて、知識を得ていく人も少なくありません。
資格を取るのにどれだけのコストかけたか分かってるのか?
と言いたくなるときもある。
だからといって、「無料相談はやっていません」と断るのも少し気が引ける。
親切にすれば仕事に繋がるかもと「下心」を出して、サービスすることもある。
サービスしすぎてそれっきりということもあるし、「じゃあ仕事をお願いします」で仕事に繋がることもある。
正直な話、さじ加減とか見込み客の見極めが難しい。
でも、
「ネットにこう書いてあったんですが本当ですか?」とか
「あそこの専門家がこう言ってますが本当ですか?」
という電話はお断りしています。
ネットも、あそこの専門家も私は知らんもん。
私に会って実際の事例をお話いただいて、資料も見せていただければお答えはしますよ。
少し前、ある方と会ってお話して、費用はこれくらいかかりますとお伝えしたら
「タダじゃないんですね」と言われたこともあります。
なんだろ、ラジオとかテレビで、ある法律事務所とか司法書士事務所が「着手金不要」とか盛んに言ってるからかな?
「先生は儲けてるだろうから、私じゃなくて他の人からお金を取ればいい」って言われたこともあります。
なんでそんな風になっちゃうのか分かりません。
とはいえ、私も異業種の方に「少し教えて」とお願いすることも少なくない。
そんな時は、絶対に「お返し」をすると決めています。
仕事を紹介する、人を紹介する、その人のために時間を使う、とにかくお返しを考える。
すぐにお返しが出来ない人のことはずっと心に留めていて、お返しするためのアンテナを張ってます。
※無料相談をご希望の方は、愛知県司法書士会まで