【成年後見業務に欠かせない存在】
2月6日に、国の機関の一つ「法テラス」主催のイベントで講師をすることになりました。
昨年この記事で少し書きましたが
【法テラス愛知主催の交流会】
http://na0ism.exblog.jp/23925750/
「高齢者・障がい者への法的支援事例発表と交流会」の事例発表をします。
国主催だし、参加者は民生委員さん、弁護士、同業の司法書士。
特に、弁護士、司法書士は、厳しい視線を私に投げかけるに違いない。
自分が厳しい状況にあればあるほど、私は少し「遊んで」みたくなります。
遊ぶかどうかはさておき、講演会とかセミナーで私が気をつけているのは
「誰向けに話をするのか」
「ターゲットは誰か」
です。
今回のターゲットは「民生委員さん」に決めました。
弁護士だの司法書士は完全に無視します。
事例発表に際して、ターゲットがあやふやだと資料も作れませんから。
民生委員さん向けの資料を作ります。
とはいえ、成年後見業務で私は民生委員さんと関わりがないので、民生委員さんに話を聞かないことには始まりません。
で、運良くある民生委員さんにアポが取れました。
だいたい事例発表の流れは決まっているので、民生委員さんのお話を組み込んで民生委員さんに響く資料が作れそうです。
成年後見業務って、私見ですがあまり法律が出てこない業務です。
法律的に言えば「財産管理業務」ですが、平たく言えば「お金の管理」
別に法律専門家でなくても行える仕事です。
一方で、法律以外でやらないといけないことが満載。
被後見人が介護施設に入所すれば、施設とのやりとり、ヘルパーさん、ソーシャルワーカーさん等福祉に携わる方々との連携が必要です。
福祉の分野では、いくら司法書士だ弁護士だと言ってみても、何の役にも立ちません。
その道のプロにお任せする以外にない。
成年後見業務を始めた当初、私は福祉のことなんて何もわかりませんでしたし
被後見人に関係する人、福祉施設等が私たちに求めるもの
と
法律専門家である私たちが提供できるもの
のギャップに少し悩みました。
被後見人側は「ここまでしてほしい」というのがあって
でも、後見人は「そんなにできない」
失望されたり、福祉のプロからは少々冷たい目を向けられたり。
福祉のプロのように四六時中、被後見人に接している人からすれば、後見人のやってることは楽に見えたのかもしれません。
今にして思うと、被後見人側と後見人側の交流の少なさによるお互いの無理解からそうなったのだと思います。
なので、私は今回の事例発表で、高齢者や障がい者の方々に関わる民生委員と法律専門家が共通理解を深めることをテーマにします。
高齢者や障がい者の方々に関して民生委員と法律専門家はお互いに欠かせない存在ですからね。
きっと
お互いに何ができて何ができないか
どんな風に協力できるのか、どんなことをして欲しいのか
分からないと思う。
少なくとも私は、民生委員さんのことが分からないので知りたいと思います。