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【交渉のノウハウ】


大阪市の橋下市長と在特会代表との面会がニュースになっています。

「橋下市長 差別巡り在特会と面会」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141020/k10015551371000.html
(NHKニュースwebより)

議論でもなく意見交換でもなく「面会」
共通の事項について意見を出し、互いの立場を理解しあうのではなく
あまり実のない意見の応酬をしただけなので「面会」になったのでしょうね。

さすがNHK!

橋下市長と在特会、それぞれの意見はさておき
双方が口汚く言い合うシーンがとても気になりました。


過去、私はある方々と「面会」こそしませんでしたが、意見を言い合う機会が多くありました。

悪質商法の業者

とか

ヤミ金融業者等々と。


「あなたのやってることは犯罪なんだから止めなさいね」

司法書士が電話をすればアッサリ引き下がる業者もいれば、色々言ってくる業者もいました。

「おまえなんで弁護士にならなかったの?あー頭悪いからか!」
「なんでお前、金返せねえやつの肩もってんだ?」
「ぜったいお前に復讐してやるからな!」


そんな発言のいちいちに「お前!」とか「てめえ!」なんて反応していたら仕事になりませんし、そんな挑発に乗ってしまったら足下すくわれます。
相手が電話内容を録音していて、仮に私が激高した音声がどこかに流出してしまったら信用問題になる。

だから、何を言われても、法律の話からはずれないように気をつけて発言していました。
もちろん、心のなかでは「カチン」ときたり、「お前許さん」くらいは思っていましたけどね。

結局、激高した相手に激高していたら相手のペースで戦うことになるし、冷静な思考が働きません。
それに、激高するような程度の低い相手のレベルに自分を貶めることになります。

だから、相手より高いレベルに自分をおいて、議論なり意見を戦わせることが大切です。
自分は相手より上の立場だ、って思い込むだけでずいぶん余裕ができます。

「自分は相手より上の立場って思ってくださいね」

何かの事情で交渉をしなければならなかったり、裁判所の調停にでなければいけない人にはいつもそうアドバイスしています。
交渉なら相手から理不尽なことを言われたり、調停でも相手方が無茶言ったりしますから。

でも、相手のレベルに合わせているから腹が立ったりするんであって、仮に相手を「3歳児」だと思えば腹も立ちません。

ノウハウと言えるかどうか分からないけど、私はそんな感じで交渉しています。
ただ、「見下す」とは違うので、見下しちゃうと態度とか発言に出てしまいますんで注意してください。

上の立場=見下すではありませんよ。


また、私はノウハウとして「老獪さ」を学びたいです。
のらりくらりと相手をはぐらかして、こちらの意見を通すことができるような老獪さ。
年齢は「初老」を過ぎたけど、老獪さはなかなか難しいな~



※この記事を書いていて「武器としての交渉思考」を読み返したくなりました。

【交渉のノウハウ】_b0181744_1812851.jpg

by 073995332 | 2014-10-22 18:15 | つぶやき