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本人訴訟

いつもは他人の裁判なぞ興味なく、さっさと裁判所から帰りますが、珍しく今回は傍聴してしまいました。

某裁判所の開廷予定表に下記の記載があったので。

原告A   被告武富士 不当利得返還請求事件(過払い金返還請求事件)
原告武富士 被告A   貸金請求事件


Aさんが武富士に対して過払い金があるのなら、貸金請求されるのはヘン。
数口借入があったのかなあ、そんなら過払い裁判する必要ないのに。

それに・・・

武富士への過払い金は会社更生手続きにより、96.7%カットされて、債権者にしはらわれるので裁判する意味がありません。
私のアタマの中は???????だらけでした。
まあ、聴いてみましょう。

Aさんは代理人を立てない本人訴訟で、傍聴席にはAさんの支援者らしき人物がいました。
私の忌み嫌う「民主商工会」か、多重債務者を支援する団体だったかもしれません。

Aさんと支援者はヒソヒソ打ち合わせ

「・・・わからんかったら、次回に書面で出しますと言えばいいから」
「書面でね。わかりました。」

いよいよ開廷です。

裁判官の言うことから察するに本日は第2回口頭弁論期日のようす。

Aさん、訴状訂正の申立をします。
武富士代理人の欠席に対して、裁判官はひどくおかんむり。

訴状訂正により「不当利得返還請求」から「不法行為に基づく損害賠償請求」に請求が代わりました!

不当利得では裁判を継続できないから、苦し紛れでしょうか?
「武富士創業者武井一家への損害賠償」なら、分かるけど武富士本体への損害賠償ですか~?
百数十万円の損害額算定の根拠は何なんでしょうか?

裁判官がAさんに対して釈明を求めますが、Aさん答えられません。
当然です。Aさん、他人が作成した意味も分からない文書で、意味も分からず裁判をしているのですから。

そんなAさんに対して裁判官の苛立ちはひどく、私は居たたまれなくなって裁判所を後にしました。
たぶん、Aさんの請求は棄却されるでしょうね。論が立ちません。

「専門家に頼むとどえらいこと金取られるから俺にまかしとけ」
Aさんはそう唆されて、訳の分からない裁判をすることになったのでしょうか。

裁判をしたらいいか、とアドバイスを求めるのに「どえらい金」はかかりません。
訳の分からん団体にアドバイスを求めると、「どえらいひどい目」にあいますので注意してください。

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過払いの裁判で尋問まですることは、まずありません。

たまに、一般民事事件などで、尋問する際には準備が大変だしとてつもなく緊張するし、どっと疲れます。
これは、訴訟当事者だけかと思いきや、裁判官もそうだったと初めて知りました。

「かけ出し裁判官のNonの裁判取説」の「尋問疲れ」

わたしはダラダラ尋問しませんよ。

思えば裁判って、当事者が裁判官にボールを投げれるだけ投げてそれっきり。
裁判官はボールをキャッチして、「判決」という結果を出さないといけません。
そら、しんどいわなあ~
by 073995332 | 2011-11-10 16:55 | 債務整理